私も自分のお墓をどうするか考えなきゃならない年齢ね。
やっぱりお墓って持ったほうがいいのかしら?
近年様々な供養の方法も増えており、自分のお墓を持つべきか悩んでいる方も多いでしょう。
結論、自分のお墓は持つべきといえます。
なぜなら、お墓を持たないと、自分たちやご先祖様の存在をご子息に忘れられてしまう可能性があるからです。
そこで本記事では、お墓を持たないリスクや、自分のお墓をどうすればいいかについてわかりやすく解説していきます。
- お墓をどうするか悩むのは40代〜60代
- 墓石を持たないことによる4つのリスク
- お墓をどうするか悩んだ方におすすめな供養方法4つ
- お墓を購入する前に知っておきたい2つのポイント
- 田舎のお墓をどうするか悩んだ場合の2つの対処法
また、「実家のお墓はどうするか」「跡継ぎに負担をかけたくない」など、付随して出てくる問題についても取り上げました。
本記事を読むと、自分のお墓をどうするかについての具体的な選択肢が理解できるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案
創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
お墓をどうするか悩むのは40代〜60代
鎌倉新書が行ったお墓の準備に関する全国調査によると、40代〜60代にかけてお墓に関する認知度が高いです。
若い方で40代から、ご自身やご家族のお墓について関心を持っています。
また、お墓の種類などに関して、女性の方が男性より詳しいというデータが出ています。
自分がどんなお墓に入るのか、女性の方が強い関心を持っているのかもしれません。
跡継ぎに負担をかけたくない人が全体の8割
先ほどの、お墓に対する意識調査では「跡継ぎに負担をかけたくない」という人が全体の8割でした。
次いで、「お墓は家族が来やすい場所にしてほしい」(77.5%)、「お墓は静かで落ち着いた場所であってほしい」(73.4%)という結果になっています。
調査結果をから、お墓をどうするか悩んでいる人は、残された家族を第一に考える人が多いとわかります。
逆に、自分の入るお墓自体には、こだわりを持っている人が少ないようです。
実家のお墓の建て替えには約200万円かかる
お墓をどうするか悩んでいる人の中には、実家のお墓の建て替えを検討されている方もいると思います。
お墓の建て替えにかかる費用は約200万円程度です。
建て替え工事費用の内訳は、以下のとおりです。
- 現在ある墓石の撤去
- 新しく建てる墓石
- 外柵(墓地の境界を決めるために使う石材)
- 閉眼供養や開眼供養
閉眼供養とは現在ある墓石から仏様の魂を抜く儀式です。
また、開眼供養は新しい墓石に仏様の魂を入れる行為です。お墓の建て替えは次のような手順で行います。
- 寺院や霊園への相談
- 役所への届出(今ある墓地区画から墓石の場所を移す場合)
- 現地調査・お墓の設計・見積もりを石材店に依頼
- 文字彫刻の打ち合わせ
- 閉眼供養
- 新しいお墓の工事
- 開眼供養
納骨お墓の建て替えの必要がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
お墓を持たない人は3万円から永代供養ができる
自分のお墓を持たないという選択肢も存在します。それが永代供養です。
永代供養とは、お墓や仏壇を持っていない方がお骨を寺院の納骨堂や永代供養墓、霊園の合祀墓・合同墓に納骨をして、管理や供養を永代にわたり寺院や霊園に行ってもらう供養方法です。
永代供養は自分のお墓を持つよりも金額が安く、3万円から利用できるサービスもあります。永代供養のお墓は種類や付帯するサービスも多く、何を選択するかによって金額が異なります。
永代供養は、以下のような方におすすめの供養方法です。
- お墓を持っていない方
- お墓参りをするのが難しい方
- お墓の後継者がいない方
- とにかく費用を安くおさえたい
自分のお墓を持つのが難しい場合は、検討してみましょう。
墓石を持たないことによる4つのリスク
こちらでは、墓石を持たないリスクについて、以下4点を解説します。
- 自分たちやご先祖様の存在をご子息に忘れられてしまう
- お墓参りなどで供養してもらえない
- 親族から反対されてトラブルが起きる
- 合祀や散骨した場合は元に戻せない
順番にみていきましょう。
自分たちやご先祖様の存在をご子息に忘れられてしまう
墓石を持たないと、墓石を持っている場合より、故人を想う意識が薄まると考えられます。
いくら跡継ぎに負担をかけたくないと思っていても、自分やご先祖をご子息にほとんど思い出してもらえないのは寂しくはないでしょうか。
また、以下のようなご子息側のリスクも懸念されます。
- 先祖の供養をしていなくても、ついどこかでご先祖が気にかかってしまう
- けがや病気、トラブルなど、自分に不幸な出来事があった際、「先祖供養が足りないからだ…」と自責の念にかられる
上記のような状態だと、心が穏やかに保てず、実生活にも影響が出てしまうかもしれません。
残されたご子息のためにも、できるだけお墓を持つのが良いでしょう。
お墓参りなどで供養してもらえない
墓石がないと、お墓参りに行く意識が薄れると予想されます。
その結果、次第に忘れられてしまい、誰からも供養されなくなってしまうリスクがあります。
先祖供養には、「ご先祖様へ感謝の気持ちを伝える」「ご先祖様の冥福を祈る」という2つの意味があるのです。
先祖供養によってご先祖様は報われますし、ご子息は命の大切さに気づいたり、心が洗われたりします。
お墓参りなどで先祖供養をするのは、ご先祖様とご子息の双方にとって大切な儀式なのです。
金銭的な理由だけでお墓をなくすのではなく、ご自身、ご先祖、ご子息にとってベストな選択をしましょう。
自分のお墓をどうするか悩んだ時は、お気軽に山崎石材工業にお問い合わせください。
親族から反対されてトラブルが起きる
日本でお墓といえば、墓石を思い浮かべる方がほとんどです。
墓石以外のお墓に抵抗を持つ人も少なくないため、ご親族の方の考え次第ではトラブルが起こるケースがあります。
また、永代供養墓は「身寄りがない方が入るお墓」というイメージを、お持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ご友人などとお墓参りについての話をした時に、自分の家には墓石がないという寂しさを感じてしまう可能性もあります。
跡継ぎの負担を考えてお墓を持たない選択をする方もいますが、反対にお墓を持たないと、跡継ぎに苦労を与えるケースもあるのです。
合祀や散骨した場合は元に戻せない
自分のお墓を持たない場合の選択肢として、合祀や散骨という葬送方法があります。
合祀とは、血のつながりのない多くの方が同じお墓に入る方法です。
散骨は、粉末状に砕いた遺骨の粉を海や山や空などに撒き、自然に返す方法を指します。
合祀も散骨も、お骨を砕いて撒くという方法は共通のため、遺族のお骨を後から取り出すのは不可能です。
「親族と一緒のお墓に入りたい」や「実家のお墓を自宅近くに移したい」と考えている方は、必然的に合祀や散骨は選択できません。
遺族のお骨を取り出す可能性が少しでもある場合は、お墓を持つという選択肢を検討してみてください。
お墓をどうするか悩んだ方におすすめな供養方法4つ
お墓をどうするか悩んだ方におすすめの供養方法は以下の4つです。
- 墓石
- 樹木葬
- 納骨堂
- 散骨
順番に解説していきます。
一般的なお墓を建てたい人には墓石
墓石タイプの一般的なお墓を持つ方法です。
墓石のお墓がおすすめな人は以下のような方です。
- 先祖代々の供養がしたい
- 先祖を重んじる文化や慣習を子に伝えたい
- 故人を偲ぶ場所が欲しい
お墓があれば、先祖代々の供養が可能です(先祖代々の遺骨が埋葬されて後世に受け継がれるため)。
先祖を重んじる文化や慣習をご子息に伝えたいという人もいると思います。
また、墓石が故人を偲ぶ場所の役割を果たすため、命日やお盆に自然と親族や知人が集まり、供養の習慣が無くなりにくいです。
墓石があると、家族のつながりも感じやすいでしょう。
墓石を建てるならネット墓も導入してみよう
ネット墓とは、インターネット上のWebサイトやアプリ内に作られた、故人を偲ぶための仮想墓地を指します。
主なメリットは以下のとおりです。
- ネット上に故人の記念ページを作成するため、遠方にいる人でも簡単に故人を偲べる
- 料金が比較的安価
デメリットは以下のとおりです。
- ネットに接続するため、最低限のパソコンの知識が求められる
- セキュリテイ対策の甘いサービスだと、個人情報が不適切に使用される恐れがある
ネット墓を心の拠り所にされている方もいます。
気になる方は、山崎石材工業までお気軽にお問い合わせください。
自然に還りたい人には樹木葬
樹木葬とは樹木を墓標とし、直下に納骨し埋葬する方法です。
樹木葬のメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 墓石と比べて費用をおさえられる
- 承継者が不要である
- 宗教、宗派を問わない場合が多い
樹木葬の費用相場は5万円〜100万円と、墓石と比べると安価といえます。
また、墓石がないため、将来的に承継者がいなくなるのを心配する必要もありません。
「自然に還る」をコンセプトとしており、宗教・宗派を問わず埋葬可能な場合が多いのも特徴です。
しかし、「費用が期待よりも高かった」「遺骨の返納ができなかった」など、プランをしっかり把握していないと後悔するケースもあるため、注意が必要です。
知勝院では、日本でも唯一といってもよい、本格的里山型の樹木葬ができます。
樹木葬に関心を寄せられている方は、一度見学をしてみましょう。
ぼくは、一泊二日で知勝院を見学して利用者さんとお酒を交わしましたが、すごいところです。樹木葬が気になる方は、ぜひ見学してみてください。
都心の親族の近くお墓を作りたい人には納骨堂
納骨堂とは骨壺に入れた遺骨を安置する建物を指します。
ロッカー式、仏壇式、自動搬送式、室内墓所式など様々なタイプがあり、形や大きさで費用が異なりますが、相場は20万円〜200万円程度です。
納骨堂のメリットは以下のような点が挙げられます。
- 墓石と比べて費用をおさえられる(プラン次第)
- 駅から近いところにあるケースが多い
- 天候を気にせずお墓参りができる
納骨堂も、墓石も持つより費用をおさえられる可能性が多いです。
また、室内のため天候を気にしなくていいですし、駅近くに建物があるケースが多いため、気軽にお墓参りに行けるという特徴があります。
デメリットは以下のとおりです。
- 建物のため将来建て替えが必ず発生する
- 経営母体が信頼できないケースがある
納骨堂は収蔵スペースの使用期限(三十三回忌のタイミングなど)が存在する場合もあるので注意が必要です。
使用期限が過ぎたり、年間の管理費用の滞納が続いたりすると、お骨を合祀墓に移されてしまいます。
責任者やスタッフの雰囲気なども野外の霊園以上に気にされた方が良いですね。建物の建て替えを将来的に行ってもらえるかなど、後々になって対応してもらえなかったと後悔するケースがあります。
ゆかりのある土地で眠りたい人には散骨
前章でも話しましたが、墓地に埋葬せず、砕いた遺骨の粉を海、山、空などに撒く方法を散骨といいます。
散骨は選択するプランによって費用は異なりますが、2〜50万円程度である場合が多いです。
「自然に還りたい」「希望する土地で眠りたい」と思っている人にはおすすめの方法といえます。
また、散骨業者に依頼する際は、地域のマナーやルールを誠実に守っている業者を選定する必要があるでしょう。
お墓を購入する前に知っておきたい2つのポイント
お墓の購入を考えている場合、以下2点は事前に把握しておくと良いでしょう。
- お墓を建てる場所は親族から近い場所がおすすめ
- 利用する土地によって費用は異なる
順番に解説していきます。
お墓を建てる場所は親族から近い場所がおすすめ
親族の住まいから近い場所にお墓を建てると以下のようなメリットがあります。
- ご子息がお墓参りに行きやすくなる
- ご子息も同じお墓に入るという選択肢ができる
お墓の場所が遠すぎると、心理的なハードルが上がり、お墓参りの足が遠のいてしまうかもしれません。
また、ご子息自身が「同じお墓に入りたい」という希望がある場合、ご子息に金銭的な負担をかけずにそれを叶えられます。
可能であれば、親族から近い場所でお墓の購入を検討してみましょう。
一方で、若い世代はこれからどこで生活するかわからない方が多いかもしれません。
どこに住むかわからない方は、ふるさとにお墓を建てるのは有効な選択肢といえます。
また、実際のふるさとでなくても、心のふるさとや将来移住したいと思う場所などに、お墓を建てるのも良いでしょう。
ふるさとにお墓を建てる場合は、地域の信頼おける石材店さんと管理契約などを結ぶなどで、安心できるかと思います。
利用する土地によって費用は異なる
墓石を購入しようと思ったら、できれば複数の石材店を見て、それぞれの費用を比べたいですよね。
しかし、墓地(土地)の種類によっては指定の石材店があるなど、そもそも石材店を選択できません。
つまり、選択する墓地の種類次第で、墓石の費用も異なるのです。
墓地の種類は以下のとおりです。
- 寺院墓地
- 民営墓地
- みなし墓地(共同墓地・村墓地)
- 公営墓地
寺院墓地と民営墓地に関しては、選べる石材店が限定されていたり、指定されているケースがほとんどです。
みなし墓地は墓地ごとに規定が異なるため、自治会などの管理者に確認が必要になります。
公営墓地は、基本的に日本全国の石材店から自由に選択可能です。
墓石購入の前には、自分の持っている(もしくはこれから選ぶ)墓地の種類を必ず確認しましょう。
田舎のお墓をどうするか悩んだ場合の2つの対処法
お墓が遠方にあるなど、田舎のお墓をどうするか悩んでいる人も中にはいると思います。
田舎のお墓をどうするか悩んだ場合の対処法は以下の2つです。
- 跡継ぎの近所にお墓を移して自分も一緒に入る
- 墓じまい後に合祀墓として永代供養してもらう
順番に解説していきます。
跡継ぎの近所にお墓を移して自分も一緒に入る
1つ目は、改葬して跡継ぎの近所にお墓を移す方法です。
改葬とは、既に埋葬されているお墓から遺体や遺骨を取り出し、別のお墓に移して供養する行為を指します。
メリットとしては以下のとおりです。
- 無縁仏になってしまう心配が減る
- 跡継ぎの費用負担が基本的にない
無縁仏とは、供養する親族や縁者のいなくなった故人やお墓を指します。
田舎のお墓が遠方にあったりすると、維持・管理する人がいなくなり無縁仏が心配されますが、跡継ぎの近所に移せばその心配も軽減します。
また、そのお墓に自分自身も入れるので、跡継ぎの費用負担は基本的になくなります。
余裕があれば、跡継ぎも納骨できるように収容人数の確保をしておくと、より喜ばれるでしょう。
墓じまい後に合祀墓として永代供養してもらう
2つ目は、跡継ぎがいない場合の対処法で、墓じまい後に合祀墓で永代供養してもらう方法です。
墓じまいとは、今あるお墓を解体・撤去し、その土地を更地にして墓地管理者へ返却する行為です。
墓じまいは以下順番に行います。
- お墓の管理者へ連絡
- 墓じまいの依頼先を決定
- 墓地がある自治体で手続き
- 閉眼供養
- 墓石の撤去、更地の返還
トラブルを避けるためにも、墓じまいをする際は必ずご親族に相談してから行いましょう。
墓じまい後は、合祀墓に改葬します。
合祀墓は、血のつながりのない多くの方が同じお墓に入るというものです。
合祀墓に入り、寺院や霊園で永代供養してもらえば、跡継ぎの方がいなくてもご先祖の供養ができます。
今はお墓じまいはしないけども、時限的に将来お墓じまいを事前に契約する方法もあります。(お墓のみとり)山崎石材工業でも承っておりますので、気になる方はご相談ください。
自分と実家のお墓に対するよくある質問
こちらでは、自分と実家のお墓に対するよくある質問を2つ取り上げました。
- 墓じまいは罰当たりですか
- お墓を持たない人の割合はどれくらいですか
順番に回答していきます。
墓じまいは罰当たりですか
墓じまいは罰当たりではありません。
墓じまいとは、すなわち改葬を意味します。
改葬を考えるのは、無縁仏になるのを避けたり、お墓参りに行きやすくするためだと思います。
それは、ご先祖をしっかり供養したいという気持ちに他なりません。
お墓を撤去するというと一見ネガティブに聞こえますが、より良く供養するためと考えると、前向きな行いではないでしょうか。
改葬後に、しっかりと供養される状態にあるかどうかが大切です。
お墓を持たない人の割合はどれくらいですか
株式会社ヤシロが2020年に行った「お墓に対する意識調査」によると、大阪に住む40歳以上の44.3%が自分の入るお墓がないと答えています。
大阪市内に限定した調査ではありますが、全体の約半分近くの人が自分のお墓を持っていないのです。
このデータを見ると、お墓を持つのが当たり前ではなくなっているとわかります。
多様な選択肢の中から、自分に合った供養の形を探す時代になっているのでしょう。
まとめ
今回は、自分のお墓(墓石)を持たないリスクや、実家のお墓の供養方法についてお伝えしました。
墓石を持たないリスクは以下の4つです。
- 自分たちやご先祖様の存在をご子息に忘れられてしまう
- お墓参りなどで供養してもらえない
- 親族から反対されてトラブルが起きる
- 合祀や散骨した場合は元に戻せない
また、実家のお墓をどうするか悩んだ時の対処として、以下の2つの方法をご紹介しました。
- 跡継ぎの近所にお墓を移して自分も一緒に入る
- 墓じまい後に合祀墓として永代供養してもらう
ご先祖やご自身、ご子息の負担などを考えると、自分のお墓を持つのがおすすめです。
山崎石材工業では、無料でお墓についてご相談いただけます。もし、お墓をどうするかお悩みであればお気軽にご相談ください。