お墓に砂利を敷くのはよくないと聞いたけど実際はどうなのかしら?
結論からお伝えすると、お墓に砂利を敷くのは全く問題ありません。
お墓に砂利を敷くのがよくないと言われるのは掃除がしにくいと思われているためです。
しかし、適切な方法で管理すればいつまでもお墓をきれいに保てます。
今回は、お墓に砂利を敷くのがよくないと言われる詳しい理由や、砂利を敷いたお墓をきれいに保つ方法について解説していきます。
- お墓の砂利がよくないといわれる2つの理由
- 目的別おすすめの砂利3種類
- お墓に草が生えない3つの攻略法
この記事を一読いただければ、砂利を敷いたお墓をいつまでもきれいに保つ方法がわかるようになります。
適切に管理すればお墓に砂利を敷く行為は問題ないとわかりますので、ぜひ最後までお読みください。
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案
創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
お墓に砂利を敷く理由は景観の維持
お墓に砂利を敷くと水はけが良くなるので、雨の日でも水たまりやぬかるみができず、きれいな景観を保てます。
土だけの状態よりも高級感が増して、単純に見た目が美しくなるというのもあるでしょう。
また、水たまりやぬかるみがなければ、靴が汚れる心配などをしなくて済むのでお墓参りの際も楽ですよね。
他にも、雑草が生えにくくなるため、お手入れが楽になるというメリットもあります。
お墓に砂利を敷くのは景観をきれいに保てるだけでなく、お墓を訪れる人にも利点があるのです。
お墓の砂利がよくないといわれる2つの理由
お墓に砂利を敷くのがよくないといわれる2つの理由は以下のとおりです。
- 掃き掃除ができない
- 苔が生えて汚く見える
順番に説明していきます。
掃き掃除ができない
お墓に砂利を敷くと掃き掃除がしづらくなります。
落ち葉やゴミを掃く際に砂利が邪魔になってしまうためです。
また、落ち葉やゴミと一緒に砂利も掃く形になるので、長年続けると砂利の量が減ってきてしまい補充が必要になることもあります。
しかし、掃除を大変にする一番の原因は雑草です。
定期的にお墓参りにいけば、落ち葉やゴミは手で拾うだけでも十分に取り除けます。
雑草に関しては除草剤を撒いたり、砂利の下にコンクリートを敷けば対策が可能です。
苔が生えて汚く見える
お墓が日陰や湿度の高い場所にある場合、砂利に苔が生えてしまいます。
苔があると、せっかく砂利を敷いて美しくしたお墓の景観を損ねてしまいますよね。
砂利に生える苔は洗ってもなかなかきれいになりません。
20年に一度くらいは砂利の入れ替えをするのがおすすめです。
また、可能であれば、あらかじめ日当たりがよく湿度の低い場所にお墓を建てることがベストですね。
補足:山崎石材工業は砂利の清掃を行っています
「砂利の清掃なんて正直面倒…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方は、お墓の清掃代行サービスを利用するという手段もございます。
お墓の清掃サービスの料金相場は、だいたい10,000円〜30,000円ほどです(清掃以外のサービスを含む場合もあり)
山崎石材工業では、お墓の清掃を5,000円から承っております。
少しでもお墓参りの際の手間を減らしたいという方は、お気軽にお問い合わせください。
目的別おすすめの砂利3種類
こちらでは、目的別におすすめの砂利をご紹介します。
目的別おすすめの砂利は以下の3種類です。
- 落ち着いた雰囲気なら砕石
- 白や黒など色にこだわるなら玉砂利
- 価格を重視するなら砂利
ひとつずつ解説していきます。
落ち着いた雰囲気なら砕石
砕石とは文字どおり、石を砕いて細かくしたものです。
角ばった形で、大きさは6分(1.8cm前後)程度になります。
砕石は、青みがかった青砕石と白みがかった白砕石の2種類があります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
砕石の種類 | 特徴 |
---|---|
青砕石 | 乾いているときは白っぽく薄め 雨などで濡れると黒っぽく濃くなる |
白砕石 | 白く光っているように見えるため高級感がある |
価格はどちらも1kg100円〜200円程度になります。
砕石を敷くのにおすすめのお墓はデザイン墓石です。
通常お墓は、縦に長い和型墓石と背の低い洋型墓石の2つに分類されます。
デザイン墓石とは、和型にも洋型にも属さない、自由にデザインされた墓石のことです。
砕石におすすめの弊社のデザイン墓石を3つほどピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
墓石名 | イメージ写真 |
---|---|
富嶽-FUGAKU- | |
その想いが形になる『彩雲ー2』 | |
青日-SEIBI- |
落ち着いた雰囲気の砕石には、個性的なデザイン墓石もよくなじむのでおすすめです。
白や黒など色にこだわるなら玉砂利
玉砂利は、5分(1.5cm)ほどの大きさで、丸みを帯びた形が特徴の石です。
玉砂利には4つの種類があり、それぞれの特徴は以下のとおりです。
玉砂利の種類 | 特徴 | 費用(1kgあたり) |
---|---|---|
白玉砂利 | 真っ白な砂利で 全体的に明るい雰囲気 | 100円〜200円 |
黒玉砂利 | ツヤのある黒い砂利 シックで高級感のある印象 | 100円〜200円 |
五色玉砂利 | 黒・白・赤など 複数の色が混ざっていて色鮮やか | 50円〜150円 |
大磯砂利 | 緑がかった石が中心で 落ち着いた雰囲気 | 100円〜150円 |
玉砂利は様々な色が選べるので、自分好みのお墓の雰囲気を作りやすいでしょう。
玉砂利を敷くのにおすすめのお墓は和型墓石です。
和型墓石とは、日本人に一番なじみが深いであろう縦長の墓石を指します。
玉砂利におすすめの弊社の和型墓石を3つほどピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
玉砂利はお墓に彩りを加えてくれるので、シンプルな和型墓石によく合います。
価格を重視するなら利用している石材店の地元で採れる砕石砂利
地域で採れる砕石砂利を選択すれば、費用を最も安価におさえることができます。
㎡単価1,500円程度〜購入が可能です。
砕石砂利の特徴としては以下の3点があります。
- 他の石よりも小さい
- カラーバリエーションが豊富
- 歩いた時の踏み心地や音が良い
砕石砂利は他の2つの石と比べてサイズが小さく、1〜2分(0.3〜0.6cm)程度の大きさです。
カラーバリエーションが豊富なため、ご自身のお墓の雰囲気に合わせて石を選択できるというメリットもあります。
また、踏み心地や音がよく、庭園で砂利を敷いているところも多いです。
お墓に草が生えない3つの攻略法
お墓をきれいに保つためには雑草対策がかかせません。
こちらでは、お墓に草が生えない3つの攻略法について説明します。
3つの攻略法は以下のとおりです。
- 草が生えない浄土に入れ替える
- 砂利の下をコンクリートで固める
- 除草剤を撒く
順番に解説していきます。
草が生えない浄土に入れ替える
浄土とは、雑草が生えるのをおさえられる土のことです。
除草剤を含まないので、人体や環境への被害を心配する必要もありません。
浄土の特徴としては以下のとおりです。
- 浸水、通気性に優れており、雨による流土を防ぐ
- 自然な土地の風合いが保たれる
雑草が生えるのをおさえるのはもちろん、雨が降っても吸収するので、しっかり整地されて掃除が楽になります。
自然な見た目で景観も損ねません。
また、玉砂利の下地として使えば、砂利が埋もれたり泥で汚れるの防止できます。
玉砂利を敷こうと考えている方は、あわせて検討してみてはいかがでしょうか。
砂利の下をコンクリートで固める
砂利の下をコンクリートで固めて、お墓に草が生えるのを防ぐという方法もあります。
コンクリートで固めれば完全に雑草を排除できますし、見た目もすっきりして景観も保てます。
また、耐久性が高いので、一度施工してしまえば長持ちするのも良い点です。
ちなみに「お墓をコンクリートで固めてしまうのは、息ができないからよくない」という意見もあります。
しかし、これはあくまでも土葬の場合の話です。
土葬とは、地面に穴を掘って遺体を棺桶ごと安置する方法を指します。
現在は、火葬してお骨だけ残し、お墓の中に納骨をするのが一般的です。
当然お墓は地面の上にありますので、息ができないと考えるには無理があります。
土葬でない限りは、砂利の下をコンクリートで固めても問題ないでしょう。
除草剤を撒く
「除草剤をお墓に撒くのは、手抜きのようでよくないのでは…?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
お墓に除草剤を撒くのは全く問題ないのでご安心ください。
多忙な方など、たまにしかお墓参りにこれない方が、伸びきった雑草を処理するのは正直相当な手間になるはずです。
除草剤を使えばお墓は楽にきれいになりますし、お墓参りに行く足取りも軽くなると予想できます。
お墓がきれいに保たれて、お墓参りによくきてくれるようになれば、故人の方も喜ぶのではないでしょうか?
そう考えると、必要なら除草剤も有効活用するべきですよね。
ただし、除草剤の使用にはいくつかの注意点があります。
主な注意点は下記の5つです。
- お墓の管理者に確認する
- お墓にかからないようにする
- 皮膚や粘膜への付着に注意する
- 周囲に人やペットがいないか確認する
- 用法・用量を必ず守る
お墓によっては除草剤を撒いてはいけないところもありますので、事前にお墓の管理者に確認をとりましょう。
また、除草剤はお墓にかかるとシミになる可能性があるため注意が必要です。
その他、人やペットにかかったり、誤って飲みこんでしまうと健康被害の原因になります。
用法や用量を守り、適切な使用を心がけましょう。
まとめ
今回は、お墓に砂利を敷くのがよくないと言われる理由と、お墓に草が生えない3つの攻略法についてお伝えしました。
お墓に砂利を敷くのがよくないと言われる理由は以下の2つです。
- 掃き掃除ができない
- 苔が生えて汚く見える
また、草が生えない3つの攻略法として、以下の3つをご紹介しました。
- 草が生えない浄土に入れ替える
- 砂利の下をコンクリートで固める
- 除草剤を撒く
お墓の砂利は掃除がしにくい点を心配されますが、事前に雑草対策をすれば解決できます。
お墓の景観を美しく保つためにも、砂利を敷くのはおすすめです。
山崎石材工業では、購入されたお墓にぴったりな砂利をご紹介させていただきます。
お墓の砂利についてお悩みの際はお気軽にご相談ください。