お墓の建て替えはいくらかかるの?建て替える理由は何かしら?
お墓の建て替えには約200万円の費用がかかります。
解体費用やお布施、墓石本体の購入が主な出費です。
費用が高いと感じるかもしれませんが、生前にお墓の建て替えておくと、跡継ぎへの負担を減らせるなど様々なメリットがあります。
そこで本記事では、お墓を建て替える理由や注意点などを解説していきます。
- お墓の建て替えの費用相場
- お墓を建て替える理由3選
- お墓の建て替えるための7つのステップ
- 生前にお墓を建て替える4つのメリット
- 建て替えの際の注意点2つ
この記事を読んでいただければ、お墓を建て替えるための具体的なステップがわかるようになります。
お墓の建て替えがわかりやすく解説されていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案
創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
お墓の建て替えの費用相場は約200万円
お墓の建て替えには、墓石の購入以外にも費用がかかります。
主な費用相場は以下のとおり。
名称 | 費用相場 |
---|---|
墓石の購入 | 平均150万円 |
墓石の解体工事 (日本お墓の平均面積は約2m²) | 14〜40万円 (1m²あたり7〜20万円) |
お布施 | 1〜5万円 (閉眼・開眼供養それぞれお支払い) |
地域や、業者によって相場よりも高いケースがあるため、発注する前に必ず費用を確認しましょう。
閉眼供養などに対する住職へのお布施の相場は1〜5万円
お墓の建て替えの際は、閉眼供養(魂抜き)と開眼供養(魂入れ)を行います。
どちらも、住職にお経などを読んでもらう儀式です。
閉眼供養などに関する名称と内容の関係は、以下のとおりです。
名称 | 内容 |
---|---|
閉眼供養(魂抜き) | お墓に宿っている故人の魂を抜き取るための儀式 |
開眼供養(魂入れ) | お墓に故人の魂を宿すための儀式 |
建て替え工事の規模によりますが、閉眼供養と開眼供養を同じ日に行えるようであればまとめても構いません。
その際は、1〜5万円の費用相場の約2倍のお布施をお支払いするのがマナーでしょう。
お墓を建ててはいけない年は無い
お墓を建ててはいけない年はありません。
一方で「うるう年にお墓を買っていけない」という噂があります。根拠のない言い伝えのため、気にしなくてよいでしょう。
また、六曜も基本的には気にする必要はありません。どうしても気になる方は、赤口(しゃっこう)における法要の時間帯に注意しましょう。
六曜では、赤口は「凶日」とされています。
赤口の日の法要は、11時〜13時の間で行いましょう。
お墓を建て替える理由3選
あなたはお墓を建て替える理由が知りたいと考えているかもしれません。
お墓を建て替える理由は以下の3つです。
- 墓石が割れるなど破損した
- 供養する人数を増やしたい
- お墓の場所を変えたい
順番に解説していきます。
墓石が割れるなど破損した
墓石に割れたりヒビが入ったりしたときは、できるだけ早く修理や立て直しを行いましょう。
墓石が破損する理由は主に以下の3つです。
- 施工不良や、数十年経って接着剤(モルタル等)劣化によりつなぎ目が分かれてしまう
- 天災(地震や台風)によって破損する
- 経年劣化で表面が剥離する
また、墓石は御影石(みかげいし)と呼ばれる材料で作られます。
中国産の御影石は劣化が早いといわれており、おすすめしません。
中国産の御影石の中には、経年劣化が早い石材があります。
そのため、墓石を購入する際は、石材店がどれくらいの期間で原材料の石を利用しているか質問するのがおすすめです。
10年以上利用している場合は、信頼できる石材店の可能性が高いです。
また、黒系の中国産の御影石は、傷やムラを特殊な塗布剤で隠しているケースもあります。
もしも、不良の墓石を購入してしまった場合に、石材店がどこまでアフターフォローをしてくれるか確認しましょう。
さらに、石にもともと建立時に見えない石の傷があるケースがあります。3年位経ってからわかる場合も少なくありません。
このような場合は建立した石材店に相談すると多くの石材店は傷の入った石材部材を無償取り換えを保証期間内でしたら行ってくれるところが多いですので、そのような場合は一度、尋ねてみてもよいでしょう。
御影石の性質の問題で、日中日陰の割合が多い区画のお墓は劣化が早い傾向があります。海岸沿いなど、塩害の影響があるところは、塩害に強く、吸水率の低い石材を使用がおすすめします。
石材のイメージは永遠性のある素材と感じがちですが、実は「硬いスポンジ」と同じです。常に水などを吸ったり、吐いたりしています。
結論としては、吸水率の低い石材がお勧めです。国内の銘石やインド産石材は吸水率が低い良質な石材が多いです。
供養する人数を増やしたい
一般的なお墓では、6〜8人までの骨壷が納骨できます。
古くから一族のお墓を受け継いでいる場合、骨壷を納めるスペースが残っていないケースがあるかもしれません。
一族で同じお墓に納骨する場合は「改修」といって、お墓を建て替える方法があります。
1つのお墓に供養する人数は法的に制限はありません。
そのため、1つのお墓あたりの供養する人数を増やす方法は以下のとおりです。
- 一部のお骨を土に還す(骨カメから出してあげて、カロート内に納骨する)
- お骨を粉骨して骨壷を小さくする
- 一度お墓のカロート内を清掃して、可能であればカロート内の深さを深くする(地盤や水はけにもよる)
お墓の建て替えには最大で200万円程度かかるため、複数の選択肢から最適な方法を選びましょう。
お墓を建て替える理由の一つとして、核家族のお墓を一族のお墓に集約する改葬が今後は流行ります。興味がある方は、山崎石材店にお問い合わせください。
お墓の場所を変えたい
お墓の場所を変える主な理由は以下の3つです。
- 元々先祖のお墓が自宅から遠かった
- 身体的な事情で長距離の移動が難しい
- 引っ越しをしたためお墓も引っ越す必要があった
注意点として、霊園やお寺から別の場所にお墓を移動する場合は、自治体などへの届け出が必要です。
詳細な手続きなどは、現在のお墓のある施設または、山崎石材工業に相談しましょう。
お墓の建て替えに関わる疑問は、お気軽にお問い合わせください。
お墓の建て替えるための7つのステップ
お墓を建て替える流れは、霊園やお寺によって異なる場合があります。
今回は、お墓を建て替えるための7つのステップを解説します。
具体的な手続きや要件は施設やお寺によって異なる場合があるため、実際に問い合わせて確認するのがおすすめです。
お墓の建て替えには解体工事やなど業者の手配が必要です。
まずはお墓を管理しているお寺や霊園にお墓を建て替える旨を伝えましょう。
施設を変更する場合は、改葬許可申請書などの準備が必要です。
近隣の石材店などで、新しい墓石を決めましょう。
ただし、お寺や霊園が石材店を指定しているケースがあるため注意が必要です。
基本的には、2社以上の石材店から見積もりを取って価格を比較するのがおすすめです。また、か買う以外にもデザインや施工方針、こちらの要望を聞いてくれるなども確認しておきましょう。
墓石への彫刻を石材店と相談して決めましょう。
現在の彫刻の写真などを準備しておくと、担当者にイメージが伝わりやすいです。
お墓の建て替えに適した日という概念はありません。
閉眼法要とも呼ばれ、お墓の解体工事をする前に住職などに依頼して行ってもらいます。
お墓の形式にもよりますが、工事期間は数日〜1ヶ月程度です。
既存のお墓を解体したあとに、新しく建て直します。
閉眼供養と同様に、近隣の住職に依頼しましょう。
また、お布施も忘れずに渡す必要があります。
全体の流れがイメージできたところで、続いては、お墓を建て替えるメリットについてご紹介していきます。
生前にお墓を建て替える4つのメリット
あなたは、お墓の建て替えを生前に行うか迷っているかもしれません。
生前にお墓を建て替えるメリットは以下の4つです。
- 跡継ぎにかかる費用の負担を減らせる
- お気に入りの外観のお墓を建てられる
- きれいなお墓で供養してもらえる
- ネット墓の導入で場所を選ばず供養ができる
順番に解説していきます。
跡継ぎにかかる費用の負担を減らせる
もしも亡くなった後に、経年劣化などの事情でお墓を建て直す場合、基本的には跡継ぎ(ご子息)が費用を負担します。
しかし、跡継ぎが建て直すためには約200万円の費用がかかります。
生前のうちにご自身でお墓を建て替えておくと、跡継ぎがお墓の建て替え費用を払わずに済むでしょう。
「自分のことで家族に負担をかけさせたくない」と考えている方は、ご自身のお墓を立て替える必要があるか専門家と相談してはいかがでしょうか。
費用の負担だけでなく、子供たちの無用な争いごとを減らせるかもしれません。
お気に入りの外観のお墓を建てられる
現代では様々なお墓のデザインがあります。
複数のデザインの中から選んで、ご自身のお気に入りのお墓を建てられます。
山崎石材工業で依頼できるお墓の種類は大きく分けて以下の3つです。
お墓を建て替える際は、新しいデザインのお墓が現在の霊園やお寺に建てられるか、確認した上で購入しましょう。
きれいなお墓で供養してもらえる
新品のお墓だと、墓石に傷や汚れがないため、簡単に清掃できます。
また、お墓参りの際にきれいなお墓の方が、気持ちよく供養してもらえるでしょう。
昨今では、親と同じお墓に入りたくない方や、夫のお墓に入りたいくないパートナーも増えています。
きれいで可愛らしいお墓に建て替えておくと、家族に同じお墓に入ってもらえたり、余計なトラブルを避けられたりするかもしれません。
残された家族にとっても魅力的なお墓に建て替えを検討しましょう。
ネット墓の導入で場所を選ばず供養ができる
もしも親族が遠方に住んでいるなら、世界中どこからでも供養ができるネット墓を検討しましょう。
ネット墓とは、インターネット上のサイトに故人の思い出の写真などを掲載し、いつでも故人を思い出せるようなサービスです。
また、墓石の建て替えと同時にネット墓を導入すると、QRコードも直接お墓に刻印できます。
お墓参りする際にも、実際の写真などで思い出を語るような体験ができるでしょう。
ネット墓の導入を検討したい方は、山崎石材工業にお気軽にご相談ください。
ご両親または、ご自身が生前にネット墓を準備しておくと「心の拠り所ができた」と安心できるケースがあります。
参考の事例もありますので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。
お墓を建て替える際の注意点2つ
実際にお墓を建て替えようと考えているなら、以下の2つに注意しましょう。
- 霊園やお寺の変更には自治体へ届け出が必要
- 勝手に建て替えると親族とトラブルに発展する
順番に解説していきます。
霊園やお寺の変更には自治体へ届け出が必要
お墓を建て替える際に、自治体への届け出が必要なケースがあります。
お墓を建て替える場所 | 自治体への届け出 |
---|---|
別の場所にお墓を移す | 必要 |
現在と同じ場所 | 不要 |
現在と別の場所にお墓を移す際は「改葬許可証」を自治体から、発行してもらう必要があります。
自治体窓口で改葬許可証を取得する際は、以下の3つの書類の提出が必要です。
必要書類 | 発行場所 |
---|---|
受け入れ証明書 | 現在のお墓施設で発行してもらう ※発行手数料は、およそ1,000円 |
埋葬許可証 | 現在のお墓施設で発行してもらう ※発行手数料は、およそ1,000円 |
改葬許可申請書 | 用紙は自治体窓口にあり |
また、自治体への届け出を申請する際は、印鑑も忘れずに持参しましょう。
勝手に建て替えると親族とトラブルに発展する
勝手にお墓を建て替えると、親族とトラブルが起こる可能性があります。
親族とのトラブル理由は主に以下の4つです。
- 元々のお墓に思い入れが強かった
- 費用や場所などを勝手に決められた
- お墓の場所が遠くなった
- お墓の場所がわからなくなった
お墓を建て替える際は、必ず家族や親戚と話をして双方の合意を得るのがおすすめです。
まとめ
今回は、お墓を建て替える理由や注意点についてお伝えしました。
お墓を建て替える理由は以下の3つです。
- 墓石が割れるなど破損した
- 供養する人数を増やしたい
- お墓の場所を変えたい
それぞれ内容が異なりますので、お墓を建て替える際は確認しておきましょう。
また、生前にお墓を建て替える4つのメリットは以下のとおりです。
- 跡継ぎにかかる費用の負担を減らせる
- お気に入りの外観のお墓を建てられる
- きれいなお墓で供養してもらえる
- ネット墓の導入で場所を選ばず供養ができる
生前にご自身でお墓を建て替える場合は、家族と協力して行いましょう。
お墓の建て替えにおける注意点は以下の2つです。
- 霊園やお寺の変更には自治体へ届け出が必要
- 勝手に建て替えると親族とトラブルに発展する
まずは、専門家に相談をして、どのような埋葬方法がふさわしいのかを決めることから始めてみてください。
山崎石材工業では、無料にてお墓のことをご相談いただけます。もし、お墓の建て替えでお悩みであればお気軽にご相談ください。