無縁仏って聞いたことがあるけれど何のことかしら?
無縁仏とは、放置されて誰からも供養されなくなったお墓を指します。
近年、身寄りの無い高齢者が増加しており、自分のお墓が無縁仏になってしまうと考える方も少なくありません。
無縁仏にしないためには、永代供養を選ぶのがおすすめです。
本記事では、無縁仏の定義や、無縁仏になってしまうケース、回避方法などについてわかりやすく解説していきます。
- 無縁仏とは
- 無縁仏にしてはならない理由
- 無縁仏になってしまう3つのケース
- 無縁仏を回避するための3つの方法
- 無縁仏に関するよくある質問
また、跡継ぎがいない方でも無縁仏を回避する方法を紹介しています。
本記事を読むと、無縁仏について理解できて、解決方法まで理解できますので、ぜひ最後までお読みください。
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案
創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
無縁仏とは供養されない放置されたお墓
無縁仏とは、亡くなった後にお葬式や供養をしてくれる人がいない方が、埋葬されているお墓を指します。
そのため、お墓を管理する人がおらず、雑草が生い茂るなど荒れ果てた状態がほとんどです。
無法地帯にお墓が建てられているように見えるため、一般的には良い印象を持たれにくいです。加えて、無縁仏を不吉だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
さらに、たとえ親族や縁者がいたとしても、遺体の引き取りを拒否された場合は無縁仏として扱われます。
現代では少子化が進行し、人間関係が薄くなっているため、お墓を継ぐ人が減少し無縁仏が増加しています。
この問題は、少子化の解決が見えない限り続く可能性があるため、生前に対策が必要です。
いかなる理由があっても無縁仏にしてはならない
無縁仏は縁起が悪いだけでなく、お寺や霊園、行政にも迷惑をかける可能性があるため避けるべきです。また、遺骨がきれいに残る保証もありません。
もしも故人に対して遺恨があり、供養したくないと考えている場合でも意図的に無縁仏にするのは絶対にやめましょう。
一方でご本人が「無縁仏になりたい」と考える場合は、「家族と同じお墓に入りたくない」と思っているのではないでしょうか。
いずれのケースでも無縁仏ではなく、遺族の管理が不要な供養を選びましょう。
たとえば、墓地を管理するお寺が遺族に代わって供養してくれる「永代供養墓」や、山や海に遺骨をまいて自然に還す「散骨」などが考えられます。
- 永代供養墓を契約する
- 散骨してもらう
上記の方法で、供養すれば無縁仏にしないまま供養ができます。価格も数万円〜数十万円で可能なためぜひ検討してみてください。
無縁仏になってしまう3つのケース
こちらでは、無縁仏になってしまう3つのケースについて解説します。
- 供養していた親族が亡くなった
- お墓の管理業者が廃業して放置された
- 頼れる親族がいない
順番にみていきましょう。
供養していた親族が亡くなった
ご本人が亡くなった後にお墓を管理する親族がいなくなり、無縁仏となるケースがあります。
古来より日本では、お墓は先祖代々で受け継がれるものでした。しかし現在は身寄りのない方が多く、ご子息が亡くなった場合の跡継ぎがおらず、そのままお墓が放置されてしまいます。
平成11年3月に改正された「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」では、一定期間料金の滞納があるお墓について、手続きを経て無縁仏に移されてしまいます。
そのため、お墓の跡継ぎが不在または所在不明な場合は、無縁仏にされてしまうため注意が必要です。
無縁仏に関して少しでも不安がある方は、山崎石材工業にお気軽にご相談ください。
お墓の管理業者が廃業して放置された
お墓や霊園が廃業すると、遺骨が無縁仏になるケースがあります。
廃業した場合は遺骨が勝手に処分されることはありませんが、廃業前後に通知が行われても連絡が取れないと、無縁墓や無縁塚に埋葬されてしまいます。
無縁墓や無縁塚には限られたスペースしかないため、遺骨を粉砕して収納しやすくしたり、一部だけを埋葬し残りは産業廃棄物として処分するのが一般的です。
万が一無縁仏になってしまった場合、上記のような事態は避けられません。しかし、亡くなった方にとっては非常に不憫ですし、行政やお墓の管理者にも負担をかけることになります。
そのため、無縁仏になることはできるだけ避けるべきです。
頼れる親族がいない
親族や縁者がいないために孤独に亡くなるケースが増えています。また、少子高齢化や核家族化が進む現代では、孤独死が増加傾向です。
東京都では、年間で5,000件以上の単身世帯の孤独死が報告されており、今後も増えていくと予想されています。
ただし、親族がいなくても、生前に納骨先を手配しておけば無縁仏にならずに供養してもらうのが可能です。
一方で、お墓の手続きをしていない場合、埋葬先が決まっていないため無縁仏に移されてしまいます。
また、家族や縁者がいる場合でも、遺体の引き取りを拒否されてしまうと無縁仏として扱われます。
頼れる親族がいない方は、一人で抱え込まずにまずは山崎石材工業にご相談ください。
無縁仏を回避するための3つの方法
こちらでは、無縁仏を回避するための3つの方法について解説します。
- 永代供養のお墓を購入する
- 散骨して自然に還す
- 家族や親戚に自分のお墓の話をして供養してもらう
順番にみていきましょう。
永代供養のお墓を購入する
永代供養とは、霊園や寺院が遺族に代わって遺骨を管理し、供養するサービスです。残された家族に負担をかけたくないと考える方が増えており、自ら永代供養を選ぶケースが増えています。
永代供養は、遺骨を複数の人と一緒に同じ場所に埋葬する「合祀(ごうし)」という方法が一般的です。
そのため、比較的費用が抑えられるのが特徴です。また、永代供養の費用を一度支払えば、追加の管理費などは発生しません。
従来のお墓では、霊園の土地の使用権を購入し、墓石を建てるための費用がかかります。
しかし、永代供養では墓石の購入費用(平均150万円)が不要なため、全体の費用を大幅に抑えられます。
散骨して自然に還す
散骨とは、粉末状にしたお骨を海や山に撒いて自然に返す供養の方法です。
最近では、「墓石にかかる多額の費用を避けたい」や「自然に還りたい」といった理由で、散骨を選ぶ人が増えています。
しかし、法的な手続きは不要であるものの、散骨が禁止されている場所もあり、ルールやマナーが厳格に定められているのが現状です。
散骨のメリットは以下の4つです。
- お骨が自然に還る
- お墓の費用がかからない
- 故人の希望が叶う
- お墓の跡継ぎで悩む必要がない
気になる方は、資料請求などを始めてみましょう。ただし、必ず複数の業者と相談してみましょう。
特定の業者だけと相談すると、費用相場がわからず高額の見積もりを提出されてみ気付きにくいです。
もしも周りに頼れる人がいなければお気軽に山崎石材工業にお問い合わせください。
家族や親戚に自分のお墓の話をして供養してもらう
お墓のことは一人で決めるのではなく、家族や親戚と相談して決めるのが大切です。
先祖代々のお墓に入るか、新しく改装するかなど、いろいろな選択肢を検討する必要があるかもしれません。
一般的なお墓を建てるには約200万円ほどの費用がかかるため、家族と話し合いながら決定していきましょう。
家族が娘一人の場合でも、お墓を継ぐことは可能です。「お墓を継ぐのは長男」という慣習がありますが、これは法律で決められているわけではありません。
跡継ぎが娘しかいない場合の解決案は以下の5つです。
- 娘の夫に継いでもらう
- 自分の親戚に相談をする
- 両家墓を検討する
- お墓じまいをする
- 専門家に相談する
何から話せば良いかわからない場合は、お墓の専門家に相談するのがおすすめです。
無縁仏に関するよくある質問
こちらでは、無縁仏に関連するよくある質問を2つ取り上げました。
- 無縁仏にかかる費用はありますか
- 無縁仏に手を合わせてはいけないですか
順番に回答していきます。
無縁仏にかかる費用はありますか
無縁仏になると行政が管理する霊園や提携している寺院に埋葬されます。
そのため、無縁仏の費用は行政が負担します。管理費用は寺院や霊園によって異なりますが、一般的には年間で数千円から1万円程度です。
また、無縁仏は基本的に合祀墓に納められることが多く、その際の費用は約10万円から30万円程度かかります。
無縁仏に手を合わせてはいけないですか
無縁仏に手を合わせても問題はありません。
無縁仏に手を合わせると、寂しい気持ちの仏が感激して憑いてくるという話があります。
このため、無縁仏には手を合わせてはいけないという言い伝えが広まっていますが、これは誤解です。
どのようなお墓であっても、故人を敬う心を持って供養しましょう。
まとめ
今回は、自分の無縁仏の定義や実際に無縁仏になってしまうケース、回避方法についてお伝えしました。 無縁仏になってしまうケースは以下の3つです。
- 供養していた親族が亡くなった
- お墓の管理業者が廃業して放置された
- 頼れる親族がいない
また、無縁仏を回避するための方法として、以下の3つの方法をご紹介しました。
- 永代供養のお墓を購入する
- 散骨して自然に還す
- 家族や親戚に自分のお墓の話をして供養してもらう
身寄りのない方は、墓石や樹木葬にて永代供養を利用するのがおすすめです。
山崎石材工業では、無料でお墓についてご相談いただけます。もし、自身のお墓が無縁仏になってしまうかお悩みであればお気軽にご相談ください。