お金をかけずにお墓じまいする方法ってあるのかしら?
お墓じまいをしたいけど、費用をそこまでかけられないのよね…
お金がなくても、お墓じまいは可能です。
通常は、お墓じまいをした後に、遺骨を新しいお墓に納骨しなくてはなりません。
しかし、現在は、新しいお墓を購入する以外にも供養方法がたくさんあり、費用をかけずにお墓じまいができるのです。
今回は、お金がなくてもできるお墓じまいの方法について解説していきます。
- お墓じまいは改葬費用の一部
- お墓じまいで失敗しない4つの裏技
- お墓じまいのお金がないときの3つの解決策
- お墓じまいに関するよくある質問
本記事をご一読いただければ、お墓じまいの費用相場が理解でき、自分に合った方法でお墓じまいができるようになるでしょう。
お墓じまいで失敗しないための裏技についても説明していますので、ぜひ最後までお読みください。
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案
創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
お墓じまいは改葬費用の一部
改葬とは、今あるお墓を撤去して更地にし、墓地管理者に返却したあとに、新しい場所で納骨する行為を指します。
そのうち、今あるお墓を撤去して更地にし、墓地管理者に返却するまでをお墓じまいと呼ぶのです。
つまり、お墓じまいは改葬の中に含まれる行為と言えます。
お墓じまいの費用にそこまで差は出ませんが、その後の新しい供養方法によって、かかる金額は大きく異なります。
費用を抑えたい方は、費用負担の少ない供養方法を検討してみましょう。
しかし、費用をおさえた供養方法の中には、遺骨を二度と取り出せなくなってしまうものもあります。
金額はもちろん大切な要素ですが、後悔のないよう、供養方法は慎重に考えましょう。
お墓じまいは10万円〜60万円が費用相場
お墓じまいをする場合、墓石の撤去以外にも費用がかかります。
お墓じまいの費用の内訳と、金額の目安は以下のとおりです。
- 墓石の撤去・解体:7〜20万円/1m²
- お布施:2〜5万円
- 離檀料:無償がほとんど
補足:日本のお墓の平均面積は約2m² 北海道は4m²から9m²が多いです。
そもそもお墓じまいは、ご先祖様を供養しやすくするために行うものです。
つまり、ご先祖様を想って行う供養といえます。
そのため、お墓じまいは、むしろご先祖様との関係性を深めるものと考えられるでしょう。
より良い先祖供養をするために改葬を一つの手段と考えると、むしろご先祖様との関係性を深めるものになる場合もあります。
昨今では自治体管理の墓所でも、檀家寺の永代管理や地域の石材店の「お墓のみとり」サービスなども選択肢の一つになるでしょう。
改葬の供養別の費用相場
改葬の供養方法として、代表的な4つの費用をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
- お墓の建て替え(墓石の撤去とお布施を含む):約200万円
- 樹木葬:5〜100万円
- 散骨:2〜50万円
- 納骨堂:20〜200万円
基本的に、一番費用がかかるのはお墓を建て替えるケースです。
費用を少しでもおさえたいという方は、お墓の建て替え以外の方法を検討するといいでしょう。
ただし、既に説明したとおり、費用重視のプランだと二度と遺骨を取り出せなくなってしまう供養方法もあるので、その点は注意が必要です。
【雲のものがたり】というネット上の新しいお墓も検討しよう
お墓じまいをした後に新しい供養方法を考える際、ネット墓もおすすめです。
ネット墓とは、インターネット上に設ける、仮想的な墓地を指します。
ネット墓のページには故人の名前や写真、生涯の業績やエピソードなどを掲載でき、いつでも、誰でも故人の供養が可能です。
お墓は故人のゆかりの地に作り、お墓参りに行けないときはネット墓で供養をするという、新しいお墓参りの形も近年出てきました。
山崎石材工業でも、「雲のものがたり」というネット墓のサービスをご用意しています。
無料でご相談可能ですので、ネット墓が気になるという方はお気軽にお問い合わせください。
お墓じまいで失敗しない4つの裏技
お墓じまいで失敗しない4つの裏技は以下のとおりです。
- 信頼のおける業者に依頼する
- 見積もりの内訳を必ずもらう
- 契約書に追加費用が無いことを明記してもらう
- 日常的にお寺や寺院さんと良好な関係を築く
順番に解説していきます。
信頼のおける業者に依頼する
お墓に関わる業者は、基本的に安かろう悪かろうの傾向が強いです。
ずさんな工事をされたり、お墓の不法投棄をされるなどの恐れがあります。
そのため、費用をおさえたいからといって、相場と比べてあまりに安い業者に依頼するのは避けましょう。
一方で、高額なら信頼できる業者というわけでもありません。
解体業者を見極めるポイントは以下の3つです。
- 相談やこちらの要望を聞いてもらえるか
- 自分に合った最適なお墓じまいの方法を提案してもらえるか
- 契約の獲得を急ぐような素振りがないか
こちらの要望をよく聞いてくれて、複数の選択肢を提示してくれる業者は信頼できる業者である可能性が高いです。
悪徳業者に引っかかってからでは遅いので、業者選びは慎重に行いましょう。
見積もりの内訳を必ずもらう
見積もりの内訳をもらうのも、良い業者を見極める有効な方法です。
何にどれだけの費用がかかっているかを確認できるので、不明な項目があれば質問できます。
また、費用をおさえたい場合、省ける項目がないか相談もできるでしょう。
さらに、複数の業者から見積もりをとって比較するのがおすすめです。
内訳を比較できるため、下記のような点に気付けます。
- A社では行う作業がB社にはない
- A社とB社で同じ作業だが金額が異なる
複数社から見積もりの内訳をもらって比較すれば、業者選びの失敗を大きく減らせるでしょう。
面倒かもしれませんが、お墓じまいの際は、複数社から見積もりの内訳を必ずもらうようにしてください。
契約書に追加費用が無いことを明記してもらう
お墓じまいの際、見積もり以上の工事料金を請求されるケースがあります。
お墓の解体工事は、難易度と工数によって金額が変動します。
例えば下記のようなケースが考えられるでしょう。
- お墓の場所的に重機が入れず、手作業になる
- 墓域が広い(作業面積が大きい)
- 墓石が特殊な形状のため解体が複雑
事前に作業場所の下見を業者にお願いして、契約書に追加費用は発生しない旨を明記してもらいましょう。
契約書に記載があれば、工事後に言った言わないのトラブルを回避できます。
それができない場合は、追加費用が発生する可能性はあるのか、どんな場合にどれだけの追加費用が発生するのかを、事前に確認しておきましょう。
日常的にお寺や寺院さんと良好な関係を築く
既に説明したとおり、基本的に離檀料は請求されません。
ただし、お寺や寺院のお坊さんと日頃の関係性が良くないと、高額な離檀料を請求されるケースもあります。
高額な離檀料を請求された場合は、お寺や寺院のお坊さんとよく話し合ってみてください。
支払えるお金がない旨や、お墓じまいをする理由、日頃の感謝などをしっかりと伝えましょう。
また、相談次第では、離檀料を見直してもらえる可能性もあります。
普段から、お寺や寺院のお坊さんと良好な関係を築いておくのがおすすめです。
四十九日やお盆に法要をしてもらうなら、その際に感謝の気持ちをしっかりと伝えるなど、積極的なコミュニケーションを心がけましょう。
お墓じまいのお金がないときの3つの解決策
お墓じまいのお金がないときの3つの解決策は以下のとおりです。
- 自治体の補助金を申請する
- メモリアルローンを利用する
- 親戚に相談して費用の一部を負担してもらう
一つずつ説明していきます。
自治体の補助金を申請する
墓石の撤去費用など、墓じまいにかかる費用を自治体が負担してくれるケースがあります。
現在、助成金の申請が可能な自治体を調べるWebサイトはありませんので、お墓がある地域の市役所に電話をして確認しましょう。
各自治体ごとに助成金の上限金額は異なりますが、ご自身の費用負担を大幅に減らせるはずです。
助成金の申請が可能な自治体の地域にお墓がある方は、積極的に活用しましょう。
ただし、助成金の支給されるタイミングには注意が必要です。
助成金が支給されるのは、墓石の解体工事が終わった後になります。
そのため、工事業者に支払う金額は、ひとまずご自身で用意しなければいけません。
手持ちにまとまったお金がない方は、お金を集める準備も必要でしょう。
メモリアルローンを利用する
メモリアルローンとは、供養や祭祀という目的に限定した借り入れサービスです。
銀行などの金融機関や、寺院・霊園・石材店などと提携した信販会社がメモリアルローンを扱っています。
金融機関や信販会社によって多少内容は異なりますが、主に下記のような用途で利用が可能です。
- 建墓
- 墓じまい
- 永代供養
- 葬儀
メモリアルローンを使用するメリットはいくつかありますが、特に以下の点で優れています。
- 審査結果が出るのが早く、通りやすい
- 金利が安い
フリーローンが審査に数日かかるのに対し、メモリアルローンは手続き当日に審査結果が出るケースが多いです。
また、金利が平均5%前後と、非常に安いのも特徴と言えます。
フリーローンやカードローンの金利は、平均15パーセント前後です。
お墓じまいのお金を用意できないという方は、ぜひ活用を検討してみてください。
親戚に相談して費用の一部を負担してもらう
自分だけでは費用負担が難しい場合、親族にも相談してみましょう。
故人の供養をきちんと行いたいから協力して欲しいと話せば、結果はどうあれ相談には乗ってくれるはずです。
そもそもお金の話以前に、故人と関係のある親族には、お墓じまいを検討している旨を必ず伝えましょう。
場合によっては、お墓じまい自体を反対されて、トラブルに発展するケースも考えられます。
また、お墓じまいをするぐらいなら自分にお墓の管理をさせて欲しいという方もいるかもしれません。
そうなった場合、お墓じまいの話自体がなくなる可能性もあります。
お墓じまいをする際、親族への相談はとても大切なので、忘れずに行ってください。
お墓じまいに関するよくある質問
こちらでは、お墓じまいに関するよくある質問をとりあげました。
お墓じまいに関する、根も葉もないな噂などに惑わされぬよう、しっかりとチェックしましょう。
お墓じまいをすると不幸になるのでしょうか
お墓じまいをすると、不幸になったり、体調不良になると思っている方がいますが、完全に迷信です。
ご先祖様の眠っているお墓を撤去するため、なんとなく罰当たりなイメージがあり、そのように考えてしまうのかもしれません。
しかし、そもそもお墓じまいは、ご先祖様を供養しやすくするために行うものです。
つまり、ご先祖様を想って行う行為と言えます。
そのため、お墓じまいは、むしろご先祖様との関係性を深めるものと考えられるでしょう。
お墓じまいを無視するとどうなりますか
お墓じまいを無視すると、供養してくれる人のいない無縁仏となり、最悪の場合、お墓は強制撤去になります。
強制撤去されると、他人のご遺骨と一緒に埋葬される、合祀墓に入れられてしまうケースがほとんどです。
合祀墓に入ると、二度とご遺骨は取り出せないため、ご自身で故人を供養できなくなってしまいます。
故人をしっかりと供養してあげるためにも、お墓じまいを無視して放置するのは絶対にやめましょう。
高額な離檀料を請求されたらどうすれば良いですか
高額な離檀料を請求されたら、まずは離檀料の内訳を確認してみてください。
内訳に不明な点があれば質問しましょう。
その上で、納得できない、もしくは支払えない金額であれば、理由もそえて金額を交渉してみてください。
その際、今までお墓の管理をしてもらったお礼も忘れずに伝えましょう。
既に説明したとおり、寺院やお寺さんと良好な関係が築けていれば、基本的に離檀料は請求されません。
請求されたとしても、金額の交渉には応じてくれるはずです。
普段から、寺院やお寺さんとのコミュニケーションを怠らないようにしましょう。
まとめ
今回は、お金がなくてもできるお墓じまいの方法について説明しました。
お墓じまいのお金がないときの3つの解決策は以下のとおりです。
- 自治体の補助金を申請する
- メモリアルローンを利用する
- 親戚に相談して費用の一部を負担してもらう
また、お墓じまいで失敗しない4つの裏技は以下のとおりでした。
- 信頼のおける業者に依頼する
- 見積もりの内訳を必ずもらう
- 契約書に追加費用が無いことを明記してもらう
- 日常的にお寺や寺院さんと良好な関係を築く
供養の方法を選んだり、専用のローンを利用すれば、少ない資金でもお墓じまいは可能です。
お金がないからと、お墓じまいせずに放置してしまうのは避けましょう。
山崎石材工業では、無料にてお墓のことをご相談いただけます。もしお墓じまいについて不明な点があれば、お気軽にご相談ください。