将来的にペットと一緒にお墓に入りたい。でも、実際に入ることはできるのかしら?
結論からお伝えしますと、ペットと一緒にお墓に入ることはできます。
ただし、どんなお墓でも自由に入れるかと言うとそうではありません。事前に霊園や墓地の規約、一緒にお墓に入る人の了承を得る必要があります。
そこで本記事では、ペットと一緒にお墓に入る方法をわかりやすく紹介します。
- ペットと同じお墓に入るための事前準備と具体的なステップ
- ペットと一緒に入れるお墓
- ペットと一緒にお墓に入ることができない場合の選択肢
この記事を読んでいただければ、ペットと一緒にお墓に入るための具体的なステップがわかるようになります。
「ペットは家族の一員だから大切にしたい、けどやり方がわからない」という人が増えてきています。愛するペットのためにもぜひ、最後まで読んでみてください。
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案
創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
ペットと同じお墓に入ることはできる
ペットと人間を同じお墓に埋葬することはできます。
ただし、宗教的な理由や地域の慣習、霊園や寺院の方針によっては制限が設けられている場合もあるので注意が必要です。
ペットと人間が一緒に埋葬できるお墓は、ペットとの絆を大切にし、一緒に最後の時を迎えたいと願う人々にとって、とてもに大切なこと。
また、このようなサービスを提供している霊園や寺院は限られていることが多いため、事前に最寄りの寺院や霊園、または専門の葬儀社に直接相談しましょう。
補足:ペットと一緒のお墓に入ることが難しいと言われる理由
日本の仏教においては、人間と動物を一緒に供養することに対する抵抗感がある人もいます。
この理由としては、仏教の教えにおいて人間以外の動物は「畜生」と言い、人間よりも卑しい存在だとされていたからです
しかし最近では、動物の供養を行うお寺や霊園も増えてきており、風潮が変化していることがわかります。
ここからは、ペットと一緒にお墓に入るために必要な準備について解説をしていきます。
ペットと同じお墓に入るための事前準備
ペットと同じお墓に入るためには、事前準備が必要です。
- 霊園や墓地の管理規約を確認する
- 一緒にお墓に入る人の了承を得る
順番に見ていきましょう。
霊園や墓地の管理規約を確認する
人間のお墓にペットの遺骨を納骨するかどうかは、墓地や霊園の管理規約によって異なるので事前に確認が必要です。
もし無断でペットの遺骨を納骨すると、契約違反になる場合もあります。ペットの遺骨の無断納骨が発覚した場合、永代使用権を取り消され、その霊園から墓を撤去することになるかもしれません。
すでにお墓を持っている方は、墓地の管理者にペットの遺骨も納骨していいかを必ず確認してください。
一緒にお墓に入る人の了承を得る
ペットをお墓に納骨する際は、管理規約とお墓の管理が祭祀承継者(実質的にお墓の名義人)の許可が必要です。
たとえば、お墓に複数人で入る場合、後々トラブルを避けるために、その人たちにも承諾してもらうことが大切です。
ペットの納骨を検討している方は、管理規約の確認と関係者の承諾が必要なことを念頭におきましょう。
ペットと同じお墓に入るための7つのステップ
ペットと一緒にお墓に入るための条件や流れは、地域や信仰によって異なる場合があります。
具体的な手続きや要件は各地域や寺院によって異なる場合があるため、最寄りの寺院や葬儀社に相談することをおすすめします。
一部の寺院や霊園では、人間とペットを一緒に埋葬することができる専用のお墓が用意されている場合があります。
ペットと一緒に埋葬するためのお墓を選んだら、寺院や霊園と直接相談し、埋葬のプロセスや費用について詳細を確認します。
人間とペットの埋葬に関連する法的な要件や書類がある場合がありますので、必要な書類を揃えましょう。
お墓の購入と埋葬式の日程を計画します。必要に応じて、葬儀社に依頼して式を執り行うこともできます。
ペットが先に亡くなった場合、一時的にペットを埋葬し、後で一緒に人間の遺体を埋葬できる場合があります。
予定された日に埋葬式を行い、人間とペットを一緒に埋葬します。
お墓の維持管理についての契約や、将来的な管理計画についても事前に考えておきましょう。
全体の流れがイメージできたところで、続いては、ペットと一緒に入れるお墓の種類についてご紹介していきます。
ペットと一緒に入れるお墓4選
ペットと一緒に入れるお墓は次の4種類です。
- 一般墓
- 樹木葬
- 永代供養墓
- 納骨堂
上記のお墓であっても、地域や霊園によって条件などが異なりますので、事前に確認が必要です。
お墓の特徴について、ひとつずつ見ていきましょう。
一般墓
一般墓とは、家族や一族を中心に承継していく伝統的なお墓で、多くの人々が「お墓」と聞いて最初に思い浮かべるものです。
遺骨の収納に上限がなく、管理費を支払うことで永久に使用することができます。
樹木葬
樹木葬は、自然への回帰を重視した新しい墓地の形態で、樹林墓地と言われることもあります。
この方法では、遺骨を埋めた場所に墓石を立てず、代わりに樹木や花を墓標として使用します。 樹木葬はユニット部品の使用により、作業の簡素化と造形コストの削減ができるため、費用も比較的手頃です。
個人が管理やメンテナンスを行う必要がないため、墓石の管理者が不在の方にとって特に需要があります。自然に還りたいという願いを持つ人々にとっても、魅力的なお墓となっています。
永代供養墓
永代供養は、寺院や霊園が墓地や墓石を永久に管理・供養するサービスです。
主に墓地の維持・管理に関する手間や費用を減らしたい人々に利用されています。
自分の死後に墓地を維持・管理する人がいない場合やお墓の継承者がいない場合など、墓地の管理に関連する問題を解決したいと考える人々のニーズに対応しています。
具体的には、寺院や霊園に永代供養の申し込みを行い、手数料を一括または分割で支払うことでサービスが始まります。特定の墓地や納骨堂に遺骨が安置され、僧侶が定期的に読経をして供養します。
納骨堂
納骨堂は、遺骨を保管するための建物や施設をいいます。
一般的に多数の遺骨を収容する設計となっており、寺院、霊園、またはそれらと連携した独立した施設によって運営されます。
納骨堂は墓地と比較して手間や費用の面で経済的なメリットがあり、遺骨の移動も容易となっています。さらに、墓地を所有・管理するための手間や費用が不要であること、特に都市部で土地価格が高い場所では経済的にも有利になります。
納骨堂は経済的で便利な遺骨保管で、墓地の代替手段として注目されている施設です。
ペット専用のお墓もある
ペット専用のお墓は、愛するペットのために特別に設けられた墓地で、ペットの遺骨や毛を安置し供養するための場所です。
ペットとの絆を大切にし、ペットを家族の一員として敬う方に向いています。
ペットの死後もきちんと供養したいと願う飼い主にとって、ペット専用のお墓は心の支えとなり、故ペットとの思い出を形として残す手段となるはずです。
ペットと一緒にお墓に入ることができない場合の選択肢
ここまでペットと一緒にお墓に入る方法についてご紹介してきました。 しかし、地域や施設によってはどうしても難しい場合もあります。 そのような方には以下の方法をおすすめします。
- 手元供養をする
- 散骨をする
順番に解説をしていきます。
手元供養をする
手元供養は、遺骨や分骨を自宅で供養する方法です。
家族が自宅で直接、手を合わせて供養することができ、故ペットとの繋がりを感じ、故ペットを日常生活の中に感じることができます。
手元供養には、遺骨を納めるための特別な骨壷やペンダント、リングなどのジュエリー、または遺骨をガラスや陶器に混ぜて作るアート作品やダイヤモンドの原石に変えるサービスなどがあります。これらのアイテムを日常的に身につけることもできます。
供養には家庭内の仏壇や仏間で、読経やお線香、お花、飲食物のお供えなどが行われます。
手元供養は、お墓や墓地の制約から解放され、より身近に故ペットを感じることができるため、多くの人々にとって心に寄り添う供養の形となります。
散骨をする
散骨は、遺骨を海や山、川などの自然環境に散布し、自然の一部として融合させる考え方です。
自然との一体感を求める人々や、墓地の管理という負担を避けたい人々に利用されています。
しかし、場所や方法によっては法律や規制に触れる可能性があるため、事前に適切な許可を取るか、法律や規制を遵守した方法で散骨を行うサービスを利用することが重要です。
散骨の例として、海洋散骨があります。これは、船に乗って沖に出て遺骨を海に散布する方法で、自然に還すという思いを具現化すると同時に、環境への影響を考慮した方法です。
散骨は自然との一体感を感じられる美しい供養の方法である一方、法律や規制を遵守し、適切な方法で行わなければなりません。
個人の価値観や願いに合った方法を選ぶ際には、専門のサービスや法律の専門家と相談することが賢明でしょう。
まとめ
今回は、ペットと一緒にお墓に入る方法と種類、基本的な流れについて解説をしてきました。 ペットと一緒にお墓に入るための流れは以下のとおりです。
- ペットと一緒に埋葬できるお墓を探す
- 寺院や霊園へ相談する
- 必要な書類を準備する
- 埋葬式の計画を立てる
- ペットの埋葬を行う
- 埋葬式の実施
- お墓の管理をする
あくまで、一般的な流れですので、詳細は各寺院や霊園、葬儀社に確認をしておきましょう。
また、ペットと一緒に入れるお墓の種類は以下のとおりです。
- 一般墓
- 樹木葬
- 永代供養墓
- 納骨堂
ただし、地域や霊園によって条件が異なりますので事前の確認が必要です。
ペットも人と変わらぬ大切な家族です。死後も一緒に過ごせるように事前に準備を進めておきましょう。
山崎石材工業では、無料にてお墓のことをご相談いただけます。もし、ペットのお墓のことでお悩みであればお気軽にご相談ください。