ネット墓とか、バーチャル霊園って聞くけど、実際はどういうものなの?
ネット墓とは、インターネット上に建てられたお墓のことで、近年、注目されています。
お墓を持つということは、定期的にお参りに行く必要もありますし、お墓を建てる場所や費用もかかってしまいます。
その悩みを解決させるのが、ネット墓なのです。
この記事ではネット墓の概要、建てるメリットから注意点までわかりやすく解説をしていきます。
- ネット墓とは
- ネット墓のメリットと注意点
- 今、利用すべきネット墓2選
この記事を読めばネット墓の概要がまるわかりとなっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
既存のお墓は納骨または散骨する場所が必要不可欠ですが、ネット墓では、お墓のカタチが変わってもにでもお墓参り(供養)に必要な刻まれた文字や想いでを残せます。それでは本題に入っていきましょう。
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案
創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
ネット墓とは「インターネット上に存在するお墓」
「ネット墓」とは、インターネット上の特定のWebサイトやアプリケーション内に設けられた、故人を偲ぶための仮想的な墓地を指します。
これは、ある種のデジタル的な追悼サービスで、故人のためにオンライン上で祈りを捧げたり、故人の思い出を共有したりすることができます。
具体的には、ネット墓のページは故人の写真や名前、生涯のエピソードやメッセージなどが掲載され、訪れる人々はそこで祈りを捧げたり、コメントを残したりすることも可能です。
また、遠くに住んでいる家族や友人でも、時間や場所に関係なく故人を偲ぶことができます。 簡単に言えば、ネット墓はお墓のオンライン版です。ネット墓は私たちが故人を偲び、思い出を共有する新しい方法を提供してくれます。
補足:バーチャル霊園は、ネット墓とほとんど同じ
「バーチャル霊園」は、ネット墓と同様に、インターネット上に存在する仮想的な墓地を指します。
英語の”Virtual”(仮想的な)と”墓地”を組み合わせた表現で、特定のWebサイトやアプリケーション上に設けられ、故人を偲んだり、追悼のメッセージを残したりするためのデジタル空間です。 実際のところ、バーチャル霊園の機能はネット墓と大差はありません。
故人の写真やビデオをアップロードしたり、生涯のエピソードを共有したり、オンラインで祈りを捧げたり、コメントを残すことで他の人々と思い出を共有したりできます。
特徴としては、場所や時間に縛られずにアクセスできること、物理的な墓地のような維持費が必要ないこと、家族や友人が共有することでコミュニティを作られることです。
ただし、ネット墓と同様に、バーチャル霊園を利用する際にはプライバシーの問題やデータの永続性など、いくつかの注意点が存在します。
とくにサービス提供者が事業を停止した場合や、テクノロジーが古くなった場合など、情報が失われる可能性があるため、これらを踏まえた上で利用することが重要です。
ネット墓の特徴とメリット9選
ネット墓はインターネット上の仮想的な墓で、リアルタイムでアクセスできるため、時間や場所の制約が少ないという利点があります。
遠くに住んでいる親族や友人が一堂に会して故人を偲ぶことが難しい現代社会において、新しい形の追悼の場として広く利用されていくでしょう。
ただし、デジタルデータの永続性やプライバシー保護などの課題もありますので、使用する際はサービス提供者の規約をよく確認することが大切です。
ネット墓の特徴やメリットは以下の8つです。
- 故人の記念ページが作成できる
- オンラインでの祈りや儀式を行える
- コミュニケーションの場として活用できる
- 永続的な記念としてあり続ける
- プライバシーの管理ができる
- エコロジーに配慮できる
- バーチャルリアリティ(VR)との統合が可能
- SNSとの連携もできる
- お墓の場所をGoogle Mapで確認できる
順番に見ていきましょう。
1.故人の記念ページが作成できる
ネット墓では、故人の写真やビデオ、生涯のエピソード、遺言、音楽、詩などをアップロードして記念ページを作成できます。これにより、遠方にいる家族や友人も簡単に故人を偲ぶことできるようになっています。
2.オンラインでの祈りや儀式を行える
ユーザーはオンラインで祈りを捧げたり、命日や特定の記念日に仏事が行なえます。また、これらの日程をシステムに設定することで、リマインダー機能を利用して、忘れずに祈りを捧げることも可能です。
3.コミュニケーションの場として活用できる
訪問者はメッセージを残したり、思い出話をシェアしたりすることで、故人への思いを共有することができます。遺族や友人が互いに慰め合い、共感し合う場として活用されています。
4.永続的な記念としてあり続ける散骨を行う
物理的な墓地とは異なり、ネット墓はデータとして永遠に保存されるため、時間が経っても故人の記念ページは消えません(ただし、これはサービス提供者が持続している限りです)。
5.プライバシーの管理ができる
多くのネット墓サービスでは、誰が故人のページにアクセスできるか、どの情報を公開するかなど、プライバシー設定のカスタマイズが可能です。これにより、故人と関係の深い人々だけがアクセスできるプライベートな空間を作ることもできます。
6.エコロジーに配慮できる
地球環境に配慮したい人々にとって、ネット墓は土地や資源を消費せず、物理的な墓地のように定期的な管理も必要がないというメリットがあります。
7.バーチャルリアリティ(VR)との統合が可能
一部のサービスでは、VR技術を使用して仮想的な墓地を探索することができます。これにより、物理的な訪問が難しい人でも現実世界に近しい状況故人を偲べます。
8.SNSとの連携もできる
ネット墓の中には、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアプラットフォームと連携して、故人の思い出を簡単に共有することができるサービスもあります。
9.お墓の場所をGoogle Mapで確認できる
ネット墓を利用すれば、Google Mapに親族のお墓を登録することもできます。わかりずらいお墓の場所がスマホで特定できるも便利ですね。
これまでの永代供養の代わりとなるのがネット墓。しかし、メリットばかりではありません。ここからは、ネット墓の注意点やデメリットについて解説をしていきます。
ネット墓を利用する際の5つの注意点とリスク
とても利便性の高いネット墓ですが、利用する際には、以下のような注意点やリスクが存在します。
- データなので「永遠」ではない
- プライバシーについて配慮されているか
- セキュリティ対策は十分にされているか
- サイトは見やすいか・使いやすいか
- 情報は定期的に更新が必要
それぞれの問題点と合わせて解決策についても一緒に見ていきましょう。
1.データなので「永遠」ではない
インターネット上の情報は、サービス提供者が事業を停止した場合、データが消失する可能性があります。このことはネット墓においても同様です。
データの消失を避けるためには、信頼性のあるサービス提供者を選ぶことが重要です。また、大切な情報は自身でもバックアップを取ることをおすすめします。
2.プライバシーについて配慮されているか
個人情報をインターネット上に公開することには、プライバシーの懸念があります。
この問題を避けるためには、故人の情報が誰に見られるかを制御する機能の提供されているサービスを選ぶことが重要です。
3.セキュリティ対策は十分にされているか
ネット墓サイトがハッキングされると、情報が不適切に利用される可能性があります。
セキュリティ対策がきちんと行われているサービスを選び、必要であれば自身でパスワード管理などを行うことも効果的です。
4.サイトは見やすいか・使いやすいか
ネット墓サイトはインターネット接続ある程度の知識が必要です。
ネット墓を選ぶ際には、自分が使いやすいと感じる、使い方の説明が詳しいものを選ぶことが大切です。
5.情報は定期的に更新が必要
故人の情報を最新の状態に保つためには、定期的な更新が必要となる場合があります。
情報の更新を忘れないようにリマインダーを設定したり、複数人で更新作業を分担するなどの工夫が必要です。
ネット墓の利用に向いている人
ネット墓の購入に向いている人は次のようなを状況にある人々です。
それぞれの人が抱えるニーズや状況により、ネット墓の使用に対する価値観は異なります。
だからこそ、これからご紹介する5つのポイントを考慮した上で、自分にとって最適な方法を選びましょう。
1.遠距離に住む家族や友人がいる
ネット墓はインターネットを通じてアクセスできるため、遠方に住んでいる家族や友人が故人を追悼するのに便利です。時間や場所に関係なく、故人を偲び、祈りを捧げることができます。
2.環境に配慮している
ネット墓は物理的なスペースを消費せず、維持するための費用や手間も最小限です。そのため、エコロジーを重視する人々にとって、環境に優しい選択肢となります。
3.予算が限られている
物理的な墓地は購入や維持に高額な費用がかかることがありまます。しかし、ネット墓は比較的安価な場合が多く、一部のサービスは無料でも利用できます。
4.インターネットに抵抗がない
ネット墓の設定や管理には基本的なインターネットの操作スキルが必要です。パソコンやスマートフォンを日常的に使いこなすしている人は、ネット墓の使用に問題を感じないでしょう。
5.故人の思い出を共有したい
ネット墓は故人の写真やエピソードを公開し、家族や友人と共有するのに適したプラットフォームです。他の人々と故人の思い出を共有したいと思っている人にとって、有用な選択肢となります。
プロが厳選!今、利用すべきネット墓2選
雲のものがたり
公式サイト:https://haka.nftlife.jp/yamazaki/
「雲のものがたり」は、今のお墓に故人との思い出を追加するサービスです。
故人の写真などのデータをまとめ、QR コードやスマートタグに変換し、お墓に残します。遺族がお墓参りの時に、写真などを眺めがら想いでを振り返ったり、世代が離れても存在を身近に感じることができるサービスです。
さらに、NFTという技術によりデータはネット上にいつまでも残りますので、永代使用と言っても過言ではありません。
※2023年8月リリース予定
運営会社 | 山崎石材工業株式会社 |
特徴 | ・石碑に故人様の想い出をまとめたサイトをQRコードで刻印。QRコードを読み取るといつでも想い出を振り返ることが可能 ・QRコードやスマートタグはプレートに特殊印刷され、石碑の正面に取り付け可能 ・公式サイトから3つのステップで誰でも簡単に作成 |
プラン | 無料〜 |
公式サイト | https://haka.nftlife.jp/yamazaki/ |
想い出サイト
公式サイト:https://www.tsuitonet.com
「想いでサイト」は、生涯や思い出を共有するためのオンラインメモリアルで、写真や家系図、人生史、家族史などをデジタル化して保管し、遺族や友人と共有できます。
想いでサイトは、70万人以上の利用者と40以上の寺院・霊園が参加する、日本国内で登録者数トップのフルサービス追悼サイトで、12年以上の運営実績があります。
運営会社 | スマートシニア株式会社 |
特徴 | ・閲覧者を制限する機能と外部広告を排除することで、プライバシーとセキュリティを保護 ・お墓を持っている人は、QRコードを使って他の関連機関と共同管理でき、お墓がない人はネット墓を作成 ・秘密のウェブサイトと分散ストレージ技術(NFT)の組み合わせにより、100年以上前払いで長期保存が可能 |
プラン | 無料〜 |
公式サイト | https://www.tsuitonet.com |
まとめ
今回は、ネット墓の特徴やメリット、デメリット、利用に向いている人についてご紹介をさせていただきました。
ネット墓は「遠方でお墓参りに行けない」「お墓を建てたいけど予算的に難しい」というお悩みを持つ人にふさわしい内容となっています。
お墓がインターネット上にある、ということに少し違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今日現在まで数多くのサービスがインターネットに移行してきました。
あと、数年もすればネット墓もより身近に感じてもらえる日が来るはずです。新しい供養のカタチとしてぜひ、検討してみてください。