お墓参りに最適な時期ってあるのかしら?
日中であれば、いつお墓参りしても構いません。 ただし、夜間のお墓参りは安全上の問題や、管理人や近隣の住民に迷惑がかかるのでやめましょう。
日本にはお盆やお彼岸など、お墓参りが通例の時期があります。
そこで本記事では、一般的なお墓参りにおける4つの時期や、お墓参りの作法についてわかりやすく解説していきます。
- お墓参りに行くタイミング
- 一般的なお墓参りの4つの時期
- 時期毎のお墓参りの作法
- お墓参りに関するよくある質問
また、「お墓参りに行くタイミング」や「お墓参りに関するよくある質問」などについても取り上げました。
本記事を読むと、お墓参りの時期やタイミングについて理解できるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
石一筋135年の石材店が次世代に思いを継ぐ墓づくりを提案
創業135年(2023年現在)、北海道を代表する石材店として滝川市で歴史を刻み「お墓は人生の物語」をテーマに墓石デザインプロデューサーとして、大切な人の想いを未来の家族に届けるお墓づくりを目指します。
お墓参りは基本的にいつ行っても構わない
お墓参りはお盆やお彼岸などに行う方が多いですが、基本的にはいつ行っても問題ありません。
全国的に多くの方がお墓参りをする時期として、お盆、お彼岸、命日、年末年始が一般的です。
お墓参りで大切なのは、供養と感謝の気持ちであり、時期を気にし過ぎて供養の頻度が減ってしまうのは本末転倒です。
また、お墓参りは日中に行くようにしましょう。夜間のお墓参りは以下の理由により避けましょう。
- 足元が見えにくいため、段差でつまずき転倒するなど怪我のリスクが高い
- 夜間にお墓から物音がすると、管理人や近隣住民の迷惑となる
お盆などは、朝早い時間帯だと気温が上がる前にお墓参りができます。少しでも快適に過ごせる時間帯を選ぶと良いでしょう。
全国的には4つの時期でお墓参りに行く人が多い
思い立ったらいつ行っても良いお墓参りですが、全国的には4つの時期にお墓参りをするのが一般的です。
時期 | 日にち |
---|---|
お盆 | 8月13日〜8月16日 |
お彼岸 | 春分の日(3月20日付近) 秋分の日(9月22日付近) |
命日 月命日 | 故人が亡くなった日 亡くなった日付 |
年末年始 | 12月末から1月初旬 |
お盆に関しては、日本の一部地域では7月中旬が通例となっています。一年の中で、お墓参りに行く時期に迷ったら上記の表を参考にしてください。
時期毎のお墓参りの作法4選
こちらでは、時期毎のお墓参りの作法について、以下4点を解説します。
- 【8月中旬】お盆のお墓参りは午前中に行う
- 【3・9月】お彼岸は7日間の間にお参りする
- 【年間】命日は無理せず供養する
- 【12・1月】年末年始の日中にお墓参りをする
順番にみていきましょう。
【8月中旬】お盆のお墓参りは午前中に行う
8月のお盆は「ご先祖様や故人が生まれ育った場所や家に戻ってくる」といわれています。
具体的な日付として、東京や関東地方の一部では7月15日付近ですが、一般的には8月13日から16日がお盆の時期です。
8月のお盆における風習は以下のとおりです。
供養 | 日にち(8月) |
---|---|
お墓掃除 | 12日まで |
迎え火 | 13日 |
お墓参り | 14,15日 |
送り火 | 16日 |
また、お盆のお墓参りは、できるだけ午前中に行いましょう。背景として「ご先祖様の供養を最優先にして敬意を表す」という意味があるからです。
一方で、地域や宗派によって異なる場合もあるため、必ずしも午前中にお墓参りしてはならないというわけではありません。
49日が明けた後の初めてのお盆は新盆(にいぼん)といいます。新盆の際は、お墓参りのほかに、親戚などを集めて食事をするのが一般的ですよ。
【3・9月】お彼岸は7日間の間にお参りする
お彼岸は春と秋の2回あります。死後の世界にいるご先祖様や故人のために供養を行う期間です。
お彼岸は、日中と夜間の時間がちょうど半分のため「死後の世界」との距離が近くなると考えられており、ご先祖様への供養が届くとされています。
「春分の日」と「秋分の日」を中心に1週間を指しますが、具体的な日付は毎年異なり、国立天文台が毎年2月に確定します。
一般的には、お彼岸に合わせて多くの方が帰省し、お墓参りをする方が多いです。
もしも、予定が合わない場合でも線香を備えて手を合わせるだけで問題ありません。重要なのは、ご先祖様や故人に供養と感謝の気持ちを伝える行為です。
【年間】命日は無理せず供養する
命日にお墓参りに行く方もいますが、義務ではありません。命日には以下の2つの種類があります。
- 祥月(しょうつき)命日:故人が亡くなったのと同じ日(7月10日なら、7月10日
- 月命日:故人が亡くなった月違いの日(7月10日なら8月〜6月の10日を指す)
月命日ごとにお墓参りに行かなければならないと考えるのではなく、お墓参りに行けるタイミングで供養するのが良いでしょう。
もちろん祥月命日など、丁寧に供養したほうが良いタイミングもあります。
霊園やお寺によっては、月命日も把握してお経を唱えてくれる施設もありますので、お墓を選ぶ際に確認してみましょう。
月命日に自宅で供養するならネット墓がおすすめ
「ネット墓」とは、インターネット上に設けられた仮想的な墓地を指します。バーチャル霊園とも呼ばれており、デジタルのお墓を用いた追悼サービスです。
故人の写真や名前、生涯のエピソードなどを掲載できるため、日常のお墓参りに加えて故人をいつまでも忘れたくない方に選ばれています。
訪れる人々は祈りを捧げたり、コメントを残すことができます。また、遠方に住む家族や友人も時間や場所に関係なく故人を偲べるため、お墓の維持費や交通費などが不要です。
月命日に「お墓参りに行くのは難しいけれど供養したい」と考えている方は、いつでもどこでもアクセスできるネット墓がおすすめです。
「雲のものがたり」なら、低コストで導入ができるため、気になる方はぜひお問い合わせください。
生前に、ご本人ゆかりの地をイメージしたネット墓を準備される方もいます。
【12・1月】年末年始の日中にお墓参りをする
年末年始は、帰省している方が多いためお墓参りに適しています。ただし可能であれば避けたほうが良い日にちも存在します。
- 大晦日、元旦:霊園やお寺がお休みの場合がある
- 初詣をした同日:お墓参りのあとに神社に行くのは良くないとされている
また、初詣のあとにお墓参りに行くとしても「何事かの後回しにした」というのは、お墓参りの慣習として良くないとされているため避けましょう。
年間を通じて仕事で忙しいという方は、お墓参りが後回しになりがちです。
しかし、日常生活における先祖供養のあり方を今一度見直す必要があるかもしれません。
ご先祖様あってこその健康や繁栄です。思い立ったときにお墓参りするのはもちろん、年間の中でお墓参りをする日を決めておくのがおすすめです。
お墓参りに関するよくある質問
こちらでは、お墓参りに関するよくある質問を3つ取り上げました。
- お墓参りは一人でいってはいけませんか
- お盆にしてはいけないことはありますか
- お墓掃除でやってはいけないことはありますか
順番に回答していきます。
お墓参りは一人でいってはいけませんか
お墓参りには、一人で行っても問題ありません。また、霊に取り憑かれるといった情報は迷信です。
ただし健康面に不安がある方や、人目に付きにくいといった状況を避けたい方は、一人で行かないほうが良いでしょう。
基本的には、施設に管理人が常駐しているため、防犯的な意味合いでは安心できるといえます。
ただし、霊園などは階段が多いため特に高齢者の方は転倒リスクに注意が必要です。
お盆にしてはいけないことはありますか
お盆にしてはいけないことはありません。ただし、お盆にしない方が良いとされていることは以下の6つです。
- 海や川などの水辺に行く
- 生き物の命を奪う(釣り)
- トゲや毒のある花を飾る
- 針仕事など怪我の恐れがある作業
- 引越す
- 結婚式を挙げる(入籍する)
お盆は、先祖供養をする期間です。そのため、ご先祖様にとって嬉しくない行為は避けるようにしましょう。
お墓掃除でやってはいけないことはありますか
お墓掃除でやってはいけないことは、以下の3つです。
- 金属製や通常のタワシで墓石をこする
- 墓石専用の洗剤以外を使用する
- 暗くなってからお墓掃除する
墓石は、細かい傷を付けてしまうと、カビが生えたり墓石が割れたりします。
また、夜間のお墓掃除は足元の段差などでつまずき転倒するリスクがあります。
もし大怪我をしたとしても周りに誰もいないと助けを呼んでもらえないため、日中にお墓掃除をしましょう。
まとめ
今回は、お墓参りをする時期や、時期ごとの作法についてお伝えしました。 一般的なお墓参りの時期における作法は、以下の4つです。
- 【8月中旬】お盆のお墓参りは午前中に行う
- 【3・9月】お彼岸は7日間の間にお参りする
- 【年間】命日は無理せず供養する
- 【12・1月】年末年始の日中にお墓参りをする
ご先祖様の供養は、いつ行っても問題ありませんが時間帯は日にちによっては周囲から悪いイメージを持たれるかもしれません。
できるだけ作法に則ってお墓参りをすると、ご自身の気持ちが晴れやかになり、供養が継続できるでしょう。
山崎石材工業では、無料でお墓についてご相談いただけます。もし、お墓に関するお悩みであればお気軽にご相談ください。