娘しかいないから・・・お墓じまいってちょっと待った?!
Category:お墓じまい Posted: 2017.06.30
今のお墓じまい事情についてちょっとお話をいたします。
うちは娘しかいないから将来は嫁ぐから。
うちはもう嫁いでいるから。
などの理由で、お墓じまいをすぐにしようとしている方も度々お話をお伺いします。
〇〇家之墓という〇〇家を守るという考え方であれば、
確かに、嫁いで他家になったという事はお墓守としては難しいですね。
しかし、こんな事例もあります。
①昨今は少子化や長男など家の男子が首都圏など遠いところに住んでいて
今後も、ふるさとには帰ってこない、ふるさとに住んでいるのは嫁いだ娘さんだけ。
という事で、代表して嫁いだ娘さんがお墓守りをするという事も当たり前の事例です。
②〇〇家の実家が少子化のためもあり、将来守る人がいないが、娘さんの嫁ぎ先が
次男・三男の家で、お子さんもいて、お墓が必要な場合、
娘さんが、〇〇家の実家のお墓と一緒にお墓をリノベーションする。(デザイン・方法は様々)
というように、よくある代表的な例を二つあげましたが、何通りも方法はあります。
また、上記の考え方とは視点を変えて、
〇〇家之お墓を守るという考え方ではなく、両親や祖父母のお墓を守るという考え方。
この考え方は、実はすでにかなり浸透しております。
お墓の相談でご実家のお墓に対して、これまで女性たちは意見を心の中にしまってきた方々が多かったように思います。
しかし、昨今は積極的に実家のお墓に対して考えをお話される女性が増えてきております。
他家に嫁いだ女性にとっても、「自分の両親や祖父母のお墓は大切にしたい。」
当たり前の話ですね。
〇〇家を守るという考え方が、薄らいできている中で、
他家に嫁いだ女性が自分の両親や祖父母の眠るお墓を守るという事は、
今後当たり前の出来事になってくると思います。
「うちは娘しかいないから。」という事で、将来お墓じまいしか方法がないと決めつける必要性はありません。
ちなみに昨日、うちのお墓を娘が喜んで草むしりをしてくれました。
まだ、3才なので草をむしると根っこがくっついてくるのを面白がってやってくれましたが、
娘からみると、祖祖父母が眠っていることは理解してくれているようです。
きっと娘を祖祖父をはじめご先祖様は、娘を守ってくれると信じております。