建築デザイナーの友人が、父を想い、家族の円を大切にした
お墓づくりをしました。
『吾唯足知』
京都 竜安寺にある蹲
(つくばい)に刻まれた言葉です。
父の自慢の庭にもこの蹲が置かれています。
何故父がこの言葉にこだわったかのかは
今ではもう訊ねることはできません。
いつでも学ぶことを忘れない男でした。
技術者として日々現場を歩き
多くの「道」を造ってきました。
この墓石は
蹲をモチーフに札幌軟石にて「円」を
ずれることのない父の性格を
黒御影石にて「柱」をイメージし
「家」を造ってきた技術者としての
私が設計をしました。
ものを造るには多くの人達の力が
ひとつにならなければならない
そのことへのこだわりが
父にはあったのかもしれません。
石を刻む職人の「手」にも
大きな感謝と尊敬をいたします。
『息子より』